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『天空の蜂』(東野圭吾 著) [本]

昨年夏に映画化のお話を耳にして、一応予備知識として読んでおかねば!と、思っていました。
東野作品はあまりご縁が無くて、『変身』以来かもしれません・・・。

東日本大震災による福島県の原発事故。そんなことが起こるとは思いもよらなかった1995年に発行された小説です。
ザックリ言えば、いわゆるテロリストによって、自衛隊に納品される予定だった大型ヘリがリモコン操作によって奪われ、原発上空でホバリング。要求をのまなければ、そのまま墜落させると脅迫されるというお話です。

枝葉として、序盤は偶然その機体に少年が乗り込んでしまっていた為その救出エピソードや、原発反対派のお話、原発労働者のお話・・・そんなこんなが諸々絡んでいます。
そして、一番ページを割かれているのは、原発のメカニック的なことの説明かもしれませんでした。
安全神話の裏側を覗き見るような個所も点在。
原発事故以前に描かれたものとしては出来る限りのアプローチだったのかもしれませんが、未だに終息の全く見えない現状を思うと、読んでいて虚しさが広がって来ました。

犯人像も今一つ把握できないのは私の読解力不足でしょうか?動機も納得出来るほどのものでは無くて、どうも消化不良気味(笑)。

近々公開予定らしい映画ですが、この原作をどんな形にして現代に描き出してくれるのでしょうか?それが、一番楽しみです。


天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/11/13
  • メディア: 文庫



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『ソロモンの偽証』(宮部みゆき著) [本]

『模倣犯』以来の宮部作品では長編を読んでみました。
主人公達が中学生。そして、学校内裁判というちょっと「ごっこ遊び」的なイメージが強くて、書店で手にしては止めてしまっていた作品でした。
映画化が騒がれ始めたので、その勢いに乗せられてしまった感があります(笑)。

ストーリーは上記の通り。
クリスマスの朝、雪の積もった校庭で発見された男子生徒の遺体。自殺なのか?事故なのか?殺人事件なのか?
やがて、殺人事件であると目撃者を名乗る投書があり混乱が起こります。
犯人とされる男子生徒の家が放火にあったり、女子生徒が交通事故で亡くなったり・・・次々と事件が勃発。
どこに、真実があるのか?
ついに、生徒達の手による校内裁判がおこなわれることになり、真実に迫ろうとします。


とにかく、中学生達が立派過ぎます!
こんな中学生達、いないよ~~!と、何度も突っ込みたくなって苦笑いしてしまいました。
本当の裁判では通らない無理も校内裁判という逃げ口で、許されてしまうところは御愛嬌なんですけれど・・・。
しかし、最後までグイグイと読み続けてしまうのは、さすが宮部作品だと思いました(笑)。

エピローグ部分に別の宮部作品でお馴染みの真面目な私立探偵さんが登場しての絡みがあって、ほっこり気分で読み終える事が出来たのはうれしかったです。


ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/08/28
  • メディア: 文庫



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『インビジブルレイン』(誉田哲也 著) [本]

結局、映画を観てから原作というコースを辿りました♪

幾つかの復讐劇と警察内部の隠ぺい問題、そこに暴力団内部の問題を絡めて、一番のスパイスとしてシリーズの主人公である姫川警部補の恋と言っていいのか原作を読んでもなお分からない心の揺れを大きく扱った物語でした。
映画版では、まだ姫川チームとしての動きも見られましたが、原作ではもう姫川警部補の独壇場!
あの、切なさ120%の菊田刑事もほとんど登場してきません(笑)。・・・これは、菊田刑事にしては良かったかもしれません。。。

映画ではあまりに大沢たかおさん扮する暴力団幹部の牧田が、スマートすぎて今一つ実感が湧かなかったのですが、やはり原作では危険な香りはプンプン!その分、どうしてあんなにも急速に姫川警部補が惹かれていったのか?が、謎となって残ってしまいました(笑)。

真犯人の犯行動機は、映画よりもう少し裏があった・・・という展開が、なかなか面白かったです(笑)。
今風とも言える展開となっていますが、言いかえればそんなことでかいっ!と、人間の弱さといいますか?救いようの無さに、ちょっと寂しさを感じてしまう部分もありました。


インビジブルレイン (光文社文庫)

インビジブルレイン (光文社文庫)

  • 作者: 誉田哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: 文庫



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『明治洋食事始め とんかつの誕生』(岡田 哲 著) [本]

「洋食」という普段何の疑問も抱かずに使っている言葉。
「洋食」と言われて何を思い浮かべるでしょうか?

ハンバーグ?
とんかつ?
エビフライ?
オムレツ?
オムライス?

昨今流行りのオシャレなカフェではなく、昔ながらの喫茶店の軽食(ランチ)メニューに並ぶ品々の方が何となくしっくりと来るのが「洋食」。
では、「西洋料理」と呼ばれるものと「洋食」は、どこで区別するのか?

この本に書かれているのですが、
それが、日本古来の主食であるご飯のおかずとして成立するものが、「洋食」として分けられるものだそうです。これには、なるほど!と、大納得でした(笑)。
明治維新を経て欧米の食文化を意図的に取り入れて来た日本ですが、そこに江戸期に熟成した天ぷらや麺類の微妙な調理技術を生かして、独自の食文化を進化させて生まれたのが

とんかつ
あんパン
カレーライス  等々


結構、難しい内容だなぁ~と読んでいる内に気づいたのが、講談社学術文庫だったこと(笑)。
単なる興味本位の読み物ではなくて、ちゃんとした研究書でした。

でも間違いなく、「洋食」を食べたくなる本です。


明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)

明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)

  • 作者: 岡田 哲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/11
  • メディア: 文庫



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『群雲、関ヶ原へ』(岳 宏一郎 著) [本]

文庫本って、コンパクトで軽いのでちょっとカバンの中に入れておいて、電車の中や時間の出来た時に気軽にどこでも読める!
私にとってはそれが一番の利点なんですけれど・・・。
文庫といえども、京極本に手を出せないでいるのも、一番の理由があの辞書か?!と、突っ込みたくなるようなボリュームです(笑)。

ところが、この本もちょっとムカつく厚さ!重さ!

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何で上下巻の2冊分け?3冊にしちゃいけないのでしょうかね(笑)?
とにかく、もし書店で見かけたとしても厚さで敬遠してしまうはずの本なのですが、例の如く兄から廻ってきたもので・・・。
「結構おもしろかったわ。フフン~♪」と、鼻で笑いつつ手渡されました。「おもしろくなかったわ!」と、言いつつ渡されるよりは上々ってことで(笑)。


タイトル通り、関ヶ原合戦がテーマなんですが、例えば司馬遼太郎著『関ヶ原』のように、合戦そのものをメインにしたお話ではなく、そこに至るまでの諸侯の駆け引きがかなり細かく描かれています。
遡っては、秀吉存命中のお話も結構描かれていたりします。場面ごとに主人公が家康であったり三成であったりとその内面も丁寧に描写されていて、確かに読み応えのある「結構面白い」作品でした。
あえて一番の主人公として挙げるなら、上杉景勝だったような気がします。
関ヶ原の戦いに直接関与していない武将(笑)。

東軍が勝ったことも誰が裏切ったかということも、誰が陣を構えながらも日和見を決めこんだかも知っている関ヶ原の戦いですが、実際に戦っていた家康や三成達の焦りや疑心暗鬼な心情が凄く伝わってくる合戦シーンでした。・・・・まぁ、長い作品中で合戦そのものを描いている部分は少しなんですけれど(笑)。




群雲、関ヶ原へ〈上〉 (光文社時代小説文庫)

群雲、関ヶ原へ〈上〉 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 岳 宏一郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/09/06
  • メディア: 文庫



群雲、関ヶ原へ〈下〉 (光文社時代小説文庫)

群雲、関ヶ原へ〈下〉 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 岳 宏一郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/09/06
  • メディア: 文庫



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『藤原四代のすべて』(七宮涬三 編) [本]

どうやら、平成17年大河ドラマ『義経』放送の頃に、義経関連本として発刊されたようですが・・・。
バーゲン本として、売られているのに出逢いました♪めちゃめちゃありがたい半額以下の価格に、飛びつかない訳にはいきませんっ!

藤原清衡・基衡・秀衡・泰衡の四代をちゃんと扱ってくれております♪
加えて、清衡の父である藤原経清にも言及し、前九年後三年の戦いに関しても、朝廷側からの視点だけでない公平な見方での記述なもので、読んでいての苛立ちもありません(笑)。

発刊当時の義経ブームにも特に乗っかった感じもなくて、藤原氏の興亡をしっかりと追ってくれています。
義経をヒーローに奉っていない点も私的には納得の点でした(笑)。


藤原四代のすべて

藤原四代のすべて

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 1993/05
  • メディア: 単行本



『鬼談百景』(小野不由美 著) [本]

勧めてもらって、読んでみたのですが…..私との相性はどうやらイマイチだったようです(^^;;
小野不由美さんと言えば、且つて『十二国記』に嵌って読んだことがありますので、ちょい期待していたのですが、作品の成立過程からして純然と氏の著書となるのかなぁ?と疑問が残ることにσ(^_^;)

極短い怪談話を読み続けていると、中には「…で、どうした?」と突っ込みを入れたくなるようなオチの見つからないものもあったりして(笑)。
結構ストレスが溜まってしまいました(^^;;要するに、私には合わなかっただけですね(笑)。
鬼談百景 (幽BOOKS)

鬼談百景 (幽BOOKS)

  • 作者: 小野不由美
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 単行本



『ヒトリシズカ』(誉田哲也 著) [本]

『ストロベリーナイト』シリーズの作者の作品です。
ちょっと変わった構成になっています。

闇一重・蛍蜘蛛・腐屍蝶・罪時雨・死舞盃・独静加

短編集のようなそれぞれのお話なのですが、読み進めて行くうちに「あれ?この登場人物ってどこかでいたよな?」と、重なって来ます(笑)。ただ、それぞれのお話が別の人物の一人称で綴られているので、その部分で慣れるまでちょっとした混乱と戦わなければならなかったのは、私の「ぼんやり」のせいだったかもしれません(笑)。

結局は17年間一人の少女を追いかけているお話なのですが、その間登場人物たちも当然歳を重ねていますので、時系列の整理も必要作業となります。。。
いろんな意味で結構頭脳労働を必要とする作品でした(笑)。

先日観た「21グラム」と作風がちょっと似通っているパズルのピースをはめ込むような展開。
もう一度読み返してみると、きっと本当の面白さがちゃんと理解出来るような気がします♪


ヒトリシズカ (双葉文庫)

ヒトリシズカ (双葉文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 文庫



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『カンナ 京都の霊前』(高田崇史 著) [本]

読み続けて来た『カンナ』シリーズの完結編です。

飛鳥の光臨
天草の神兵
吉野の暗闘
奥州の覇者
戸隠の殺皆
鎌倉の血陣
天満の葬列
出雲の顕在
京都の霊前

サブタイトルだけでも歴史好きにはたまりませんでした(笑)。
今回の舞台は京都!と言っても専ら洛西。大陸からやって来た「秦氏」のお話。日本の文化がどれだけ大陸からやって来た人達の助けを借りて成り立っていたのかという忘れがちなことを再認識でした。お馴染の太秦という地名の由来も目から鱗でした!

お話はどんどんとエスカレートして、現代の物語なのに繰りひろげられる忍びの戦いが中心となって行きました。もしかしたら、知らないところで「歴史」を巡ってこんなことが起こっているんじゃないかな?・・・とは思えませんでしたけれど(笑)。
ただ、物語の根幹にある-大化の改新で古代の歴史の中の悪役とされて来た蘇我氏は本当にそうだったのか?そして聖徳太子の存在理由は?-という「勝者によって作られて来た『歴史』の信憑性」への疑問提示は結構ズシリと重いものでした。

一応、完結を迎え(想像していた結末でしたけれど・・・)シリーズにピリオドが打たれたようですが、実際は終わっていないような曖昧なラスト(笑)。
またどこかでこの登場人物達に出会えるかもしれないなぁ~という気がしています♪



カンナ 京都の霊前 (講談社ノベルス)

カンナ 京都の霊前 (講談社ノベルス)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/05
  • メディア: 新書



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「東南アジアなんて二度と行くか ボケッ!」(さくら剛 著) [本]

完全にシリーズ化となってしまった「〇〇〇なんて二度と行くか ボケッ!」(笑)。
今回は、以前に読んだ南アフリカから中国を目指す旅の中での東南アジア編です。

その土地に住む人に対するカルチャーショックや憤りをぶつけてることが専らだったシリーズですが、今回まず怒りのターゲットとなったのは自然!
特に・・・生き物(笑)。
まず東南アジアのジャングルを歩くことになった著者の敵は想像通りそしてヒル
ジャングルに迷いながらやっと辿りついたコテージは、暗闇の中にポツンと建つオープンタイプ(笑)の小屋!そこで一人二泊するという恐ろしい体験をする著者。

バンコクでは成り行きでキックボクシングの荒行(笑)。

途中何度か出会うことになった不幸を呼び込む女性日本人旅行者のお話。

そして、ベトナムではとうとう肺炎を患いSOS!

とにかく、破天荒な旅行記です。

・・・ただ、最初に読んだ「インドなんか・・・」程の人間に対する毒が無かった分、独り言的な叫びばかりが多く感じてしまいましたぁ~。


東南アジアなんて二度と行くかボケッ!  (幻冬舎文庫)

東南アジアなんて二度と行くかボケッ! (幻冬舎文庫)

  • 作者: さくら 剛
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/07/06
  • メディア: 文庫



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